こんばんは!
今回は先日ブログで紹介したのと同じ症例です。
先日はbefore→afterで綺麗になったところしか出してなかったですが、今回は途中経過のPIH(post-inflammatory hyperpigmentation:炎症後色素沈着=レーザーによる色素沈着)について紹介します。(今後PIHと記載しますね。)
左がレーザー前、中央がレーザー1ヶ月後、右がレーザー3ヶ月後です。
脂漏性角化症(隆起のあるしみ)は炭酸ガスレーザーで削って取るのですが、レーザー直後は黒焦げみたいな状態か、もしくはその黒焦げをぬぐい取る場合はびらん(擦り傷)の状態で仕上げます。
びらん(擦り傷)の状態で仕上げた場合は、皮がはるまでおうちで2週間、軟膏の上からテープで保護していただいています。少数(1〜数個)の脂漏性角化症だとそうしています。
顔全体のたくさんの脂漏性角化症を炭酸ガスレーザーした場合は、あちこちテープ処置するのが大変なのと顔中テープだらけになると生活できないので、ぬぐい取らずにあえて黒焦げ状態のままで仕上げておいて、おうちでテープ無しで1週間ほど軟膏だけ塗っていただいています。
その場合、1週間から10日黒焦げみたいな状態でそれが自然に剥がれてピンク色になります。その時は綺麗になるのですが、その後数日から1週間ほどしたら茶色くなってきます。
これをPIH(炎症後色素沈着)といって、レーザーによって起こった炎症による色素沈着です。
PIHは時間経過とともに良くなってくるのですが、日焼けしたり美白しないで放置すると長引いてしまいます。
炭酸ガスレーザーの場合、皮膚を削り取っているわけなので、けっこう濃くPIHが出ることがあります。
この患者様のように、もともとの脂漏性角化症の色よりもPIHのほうが濃く出てしまうこともあります。
ここで大切なのは、美白内服とスキンケア(ドクターズコスメによるスキンケアで、その時に応じて案内しています)、それと紫外線を避けることです。
レーザー後の診察に来ていただき、もし色がまだ良くなっていない場合、PIHが出ているか、もしくはもともとの病変がまだ取り切れていないのか、その場合、何をしていけば良くなるかを詳しく説明させていただいています。
レーザー後の経過をみていくことはとても大切で、今回は炭酸ガスレーザー後のPIHについてのお話でしたが、これはピコシュア後のPIHにおいても同じです。
ピコシュアでのしみ取りレーザー(ピコシュアスポット)において、患者様側からすると「どんなしみでもしみ取り1回ですぐ(1週間くらいで)完全に無くなる」と思っておられることが多いのですが、実際はレーザーあてると皮膚に炎症が起こるので程度の差はありますがPIHが起こるから適切な美白が必要なのと、そもそも一回で取れないケースもいろいろとありますので(ADM(真皮性のしみ)、肝斑併発例、脂漏性角化症(分厚いしみ)になりかけの例、肌代謝が悪いなど)、レーザー後の診察は必ず来てくださいね!来てくださらないと状態が分からずアドバイスもできませんので、宜しくお願いします。
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中山 由美